将来は4割が空き家?!

将来は4割が「空き家」になって日本が荒れ果てる〈週刊新潮〉


この頃、ご近所に空き家が増えたと感じないだろうか。それは、あなたの周囲に限ったことではない。不動産をめぐる特殊事情も相まって、わがニッポンには空き家が増え続けているのだ。このままでは日本中が荒れ果ててしまうという聞き捨てならぬ警鐘である。

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 日本に空き家が増えている。それもすさまじい勢いで。2013年現在でその数、およそ820万戸。6063万戸という総住宅数に占める率、いわゆる「空き家率」は年を追うごとに高くなり、ついに13・5%に達した。これは史上最高の数字である。調査がはじまった1963年のわずか2・5%にくらべて、いかに日本に空き家が増えたかがわかる。

『「空き家」が蝕む日本』の著書もある不動産コンサルタントの長嶋修氏は、

「野村総研の試算では、2040年には40%以上が空き家になる。格差が広がり、かたや住宅密集地、かたやゴーストタウンという状況になってしまいます」

 将来は、2軒に1軒は空き家になってしまいそうな状況だというのである。

 ここまでは日本の住宅全体についての数字だが、共同住宅にしぼると、さらに恐るべき数字があらわれる。ざっと見てみよう。千代田区36%、中央区28%、目黒区27%……と、すでにとんでもなく高い空き家率である。東京のこれらの行政区は、住みたい町ランキングなどで、つねに上位というイメージがあるにもかかわらずだ。いったいなぜこんなことが起こるのか。

 それを解明する前に、空き家問題にさらされた各地の実情に目をむけてみたい。都内で、親子2代で不動産業をいとなむ30代後半の男性が嘆く。

「雨戸が閉めっ放しで、夜になっても門灯さえ点灯しない家や、ポストの投函口をガムテープで閉じてしまったような家が、郊外はもちろん、都心でも目につくようになってきました。近県に目をむけると、なんだかわからない動物が棲みついてしまっている空き家もあります。この先、少子化や高齢化で空き家がどんどん増えていくのは、火を見るよりあきらかです」

 では、共同住宅の場合はどうなるのか。東京都下のある団地の惨状を長嶋氏が描写する。

「階段の両側に1戸ずつある集合住宅の場合、入居者のいない階は、踊り場の電気が夜でも消えたままなんですよ。敷地内の街灯を消していることもある。歴史がある分、植栽が立派なのはいいのですが、昼から薄暗くなってしまうところも。夜になるとさらにさびしくて、ずらっとならんだ窓のうち、電気が点いている部屋をあっという間に数えられてしまうほど、入居者が少ししかいないのです」

 かつて、購入するには大変な倍率をのりこえなければならなかったはずの団地が、こうしてひっそりと静まりかえっているのだ。

 空き店舗が増えた商店街が“シャッター通り”と呼ばれるようになって久しいが、それがいま、都内でも増えているという。先の不動産業者がため息をつく。

「1階の店舗は営業をやめたとしても、住宅として入居者がいた建物には、人の気配がただよっていたものです。そういう住民がいたから、大規模再開発も避けられたのですが、いまは、そうした住宅からもどんどん人がいなくなっているんです。すると生活音もたたず、生活のにおいがしなくなるんですよ。ほんとうに人けがない。真のシャッター通りはこれから続々と増えていくはずですよ」

 もはや、日本の津々浦々、いたるところにゴーストタウンが生まれかねない状況なのである。

引用元:http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150922-00010000-shincho-soci