空き家活用/リノベーションまちづくり構想が話題!

空き家活用し市街地再生 官民連携で物件仲介        

 

 

 

岩手県紫波町の日詰地区で、空き家を使って商店街の活性化を目指す「リノベーションまちづくり構想」が動きだした。町と民間が協力して、住民主体のまちづくり会社を設立し、空き家を使いたい事業主と家主を仲介する試みだ。宿泊事業や特産品の販売店、飲食店の入居を想定。2020年までに具体化させ、市街地再生を図る。(盛岡総局・横山勲)

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<歴史ある宿場町>

 日詰商店街はJR紫波中央駅から東に徒歩10分。約500メートルの道路沿いには日用品店やスーパー、銀行など約70店舗が並ぶが、シャッターを下ろしたままの店も目立つ。

 町によると、空き家率は15.5%。高齢を理由に引退する店主が過去10年で一気に増えた。

 構想は住民や有識者でつくる検討委がまとめた。メンバーで電気店を営む鈴木弘幸商店会長(56)は「日詰地区には江戸時代から北上川の舟運と奥州街道の宿場町として栄えた誇りがある。商店街の活気を取り戻したい」と意気込む。

 空き家の活用には、レジャー客向けの宿泊、地元農産物の販売、酒蔵での利き酒やこうじの料理教室、高校の吹奏楽部を招いた演奏会などのアイデアが上がる。

 紫波町は人口3万3000。紫波中央駅前には12年、町と民間の共同開発で「オガールプラザ」が完成した。図書館、子育て支援センター、産直などの複合施設で昨年の集客は85万人。向かいにはホテルやコンビニが入るオガールベースがあり、にぎわいを生む。

 町公民連携室の高橋哲也主任は「町の拠点のオガールと歴史ある日詰地区が両輪となり発展することで、町の求心力はより高まる」と期待する。

<モデルは北九州>

 構想のモデルは北九州市小倉北区の商店街「魚町銀天街」。11年に官民で「小倉家守(やもり)構想」を打ち出した。江戸時代、地主に代わって家屋を管理した「家守」のように空き家を活用する会社の起業を支援した。

 同市によると、昨年末までに地区内で五つのまちづくり会社が発足。空き家17軒が飲食店や共同オフィスに生まれ変わり、385人の新規雇用があった。

 構想を手掛けた地域再生会社アフタヌーンソサエティ(東京)の清水義次社長(67)は「官民で公共志向の民間会社を育成し、行政は情報発信や規制緩和などの後方支援に徹する。民間が活躍できる環境を整えることが重要」と説明する。

 日詰商店街では昨年、新たに生鮮食品店2店が閉店した。町公民連携室は起業講座などを開き、まちづくり会社の起業者を募っている。

 鈴木商店会長は「新しい取り組みに尻込みする住民もいる。説得して巻き込みながら、まちづくり会社を実現したい」と話す。

 

 

 

 

引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160203-00000026-khks-pol